『二人静』 短評  2010 Nov 01 (Mon)  


■2010.11.1 「読売新聞」 夕刊
「本よみうり堂 新刊立ち読み」欄に掲載

『二人静』盛田隆二著

町田周吾は食品メーカーで働く独身の32歳。思いもよらない母親

の病死に追い打ちをかけるように、父親の認知症が始まった。

施設で父の面倒を見る介護師あかりは同い年で、別れた夫のスト

ーカー行為に悩み、 10歳になる一人娘志歩は特定の状況で話す

ことができない「場面緘黙症」。

周吾とあかりをめぐって展開するほっこりと心が温まる介護小説。

(光文社、1800円)

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